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日記のような脳内メモ。
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もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対、と歌った人間がゲイであることを知ればその歌に歌われた恋はある種の色付けから逃れられない。
盗んだバイクで走り出す、と歌った人間が薬物の過剰摂取で死んだ場合も。
歌はその歌を歌う人間から、長い長い時間を経ることでしか逃れられないはずだった。
歌はそれだけで意味を持つ。歌い手は人間であることの意味を持つ。
歌が人間に歌われる時点で、歌は人間の意味から逃れられない。
だから歌は人間性の象徴とも成り得る。が。

VOCALOIDの歌は、歌を歌い手のものにしない。歌と歌い手の意味を切り離すことが可能だ。
歌うことで歌が本来持っていたものを切り出してみせることが可能、それがVOCALOIDの歌だ。
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彼らは元データが一人の人間であり、どこにも存在せず絶対に切り離せない運命の二人であり、その二つの声が全ての人間につきまとう死別離別の苦しみを歌うことに、私という人間は奇妙な安心を見出したかもしれない。

絶対に別れることのない鏡音の二人が「別れ」を歌えば、それは「フィクション」になる。
鏡音の双子が歌えば、私という人間は別れの悲しみとその孤独を、ただそれだけを美しく味わうことが出来る。
私という人間が通過してきた、特に美しくもない別れの数々などこの歌を聴く今だけは忘れていいよ、と金色の双子が笑っている。
ミクの日ですね。
マイリスの中から初期の名曲を漁って聴いています。
どれも私のハートをガクブルさせた自分的超名曲なのに再生数が地味だわあ。
まあ、そういう嗜好だってことですね。私が。
いつだって私の好きなものは「みんな」が好きなわけじゃないんだよなあ。ふしぎ。











実はキャラソン、キャラクター・ソングというものをボカロ曲聴くまで知りませんでした。
代表的なキャラソンはやっぱりミクに多くて、その中でも「Packaged」や「えれくとりっく・えんじぇぅ」や「私の時間」は勿論名曲で、ミクのキャラソンと言えばコレ!って感じだけど、私が初めて「初音ミク」という存在が自身について歌っている、と感じたのはコレだったなあ。そうかこれがキャラソン、キャラクターソングか!と目が開いた気がしたものですよ。今でもiPodに入れて持ち歩いている。

「歌うために生まれてきた」という歌詞を人間が歌ったら、それはまあ、嘘とまではいわないけど比喩だ。詩的な例えだ。
でもミクが、VOCALOIDが「歌うために生まれてきた」と歌ったら、それはVOCALOIDにしか歌えない、「本当」のことだ。
そのことに魂震えちゃって今に至るわけだから、この曲が私がボカロにハマった原点、かもしれないなあ。



2/26 1:26のかた
メッセージありがとうございます。
どこか懐かしいような寂れた未来、イカニモなサイバーパンクを書くのは本当に楽しかったです。その楽しさを読んでくれる方とも共有できたならまさに望外の喜びです。
人は所詮人なので、人でないものの悲しみや孤独を思うことなど根本的にはできないのかもしれませんが、作中の二人と同じく寄り添ってみよう、と思うこと、試みること、そしてそのことの切なさやもどかしさが好き、です。
PR 07をUPしました。
電脳空間ハァハァ
しかし電脳空間という言葉を使うことに踏み切れないこの無駄な抵抗っぷりといったらないですね。
でも本気よ、本気ですよ、本気で、歌う機械の、クールでサイバーな、そんな冒険活劇が読みたいんです。書きたいんです。自給自足。

「人間」になりたがらない機械。けれど「人間」と関わる機械。
そういうものが大好きでして。


2/25 22:21のかた
…ありがとうございます!
版権モノの二次創作に手を出したのはボカロが初めてですが、ずっと「書いて」はいました。
その時間は無駄ではなかったのかもしれない、と思うことが出来て嬉しいです。
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